Asahi Business Consulting|朝日ビジネスコンサルティング

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業務改善.3

スピード改革 その2

「スピード経営」を目標にした前号の取り組みから、数ヶ月が経った。
 今泉は、この計数把握を次の一手への足がかりとすべく、計数の分析を行った。
 売上高の推移、原価の推移、販管費の推移 …。大きな数字の変化は読み取れるが、次の一手を考えるとなると難しい。
 今泉は再度、コンサルタントの山上に相談をした。「計数把握は出来た。これを基に、次の戦略を考え実行していきたい。しかし、大きな数字だけでは・・・」。
 山上は言った。「今泉社長、それは当然です。数字は結果でしかない。その数字が、どのようにして出来ているのかを知らなければ、戦略なんて立てれない。いいですか。この数字を現場の活動に当てはめるのです。売上が上がれば、どうして上がったのか?顧客が増大したのか、単価が上がったのか。そして、その原因は何なのか。商品によるものなのか、販促によるものなのか?
 つまりは、結果としての計数が出来上がった原因を現場活動に求めてみるのです」。
 今泉はハッとした。計数把握がタイムリーに出来るようになったことで、机上で物事を考えるようになっていたのである。原因を数字だけで考えていては、何も改善につながらないということを忘れてしまっていたのである。
 この日から、今泉の行動は変わった。数値を持って、販売、仕入部署、内部スタッフ部門と現場歩き始めた。山上に言われた数字の原因を現場で探し始めたのだ。現場に行き、自分で考えるだけでなく、社員に積極的に声をかけ、質問を投げかける。ここから、改善のポイントを見つけだしたのだ。
 山上は言う。「現場を見るだけでは、場当たり的な改善しか出来ない。一方で、計数だけで物事を判断をしていては改善はできない。計数と現場をつなぐヒューマンスキルこそが重要。この力が本来の会社の強さに直結する。ようやく、今泉社長はそのステージに上がったんだ。」
 これを聞いた今泉は、日々の活動を強め課題を抽出していった。
 売上高の推移だけではなく、商品別の売上推移を追い、現場で確認する。そうすると、顧客が求めているもの、売りたいと思っているものとのギャップが浮かび上がる。机上では、いろいろな原因を掴んでいたはずだが、現実とは違っていた。商品に問題があるのではない。陳列の方法と、販売のやり方に問題があったのだ。これこそが、新たな戦略の立案である。そして、対策を現場で実行する。
山上は、次のようにまとめた。
 「企業が変革を行う際に重要な点は、現実を正確に見つめることだ。多くの企業は、現実を肯定する形でみるが、そこに大きな落とし穴がある。正確な数値が取れないということもあれば、事実を誤認しているときもある。数値だけでなく、現場の活動、従業員や組織を見た上で、課題を抽出することが出来れば変革の70%は完了したと思っておいてよい。そこから導かれる改善策は必ず実現できるし、成果も上がる。なぜならば、現場も把握した上で出される改善策だからだ。」
 この言葉を実践した今泉社長は、それを証明する。
 「今までとは違う角度からの課題抽出と改善策を実施できた。成果も想像以上に現れた。」
(登場する人物・団体はすべて架空のものです)

文/朝日ビジネスコンサルティング・古川 武史
takefumi.furukawa@asahibc.co.jp

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