Asahi Business Consulting|朝日ビジネスコンサルティング

朝日ビジネスコンサルティング 福岡・九州を中心にサービスを提供するコンサルティング会社です

Asahi Business Consulting|朝日ビジネスコンサルティング

朝日ビジネスコンサルティング 福岡・九州を中心にサービスを提供するコンサルティング会社です

業務改善.4

業務効率改革

 売り上げが右肩上がりに伸びない状況の中で、C社では業務を徹底的に見直し、効率を追求していこうとしていた。今期の予算では、効率性を追求し、人員配置を見直すことで利益の増加を狙っているのだが、業務効率の改善の進ちょくは今ひとつの状況である。その状況の中、業務効率化推進委員の新井はコンサルタントの山上に相談をした。
 「現状の業務が効率的でないことは分かっている。改善をしないといけないことも分かっている。しかしながら、今までのやり方を変更することに対する抵抗が多く、前へ進まない。どのように取り組めばよいのか?」
 山上は矢継ぎ早に質問を繰り返す。
 「現状の業務の流れ、商品の流れ、情報の流れは掴んでいるのか?」
 「本来あるべき業務、商品、情報の流れは見えているのか?」
 「現状の業務とあるべき業務とのギャップは把握されているか?」
 「ギャップを埋めるために、何を改善するべきかを把握出来ているか?」
 新井は一つひとつの質問に答えながら、業務改善に対するアプローチは間違っていないと感じた。まさしく、この半年間、山上の質問にあったように一つひとつを調査し、まとめあげてきたのである。
 「ここまでやっているのに、なぜ出来ない?」
 この思いを、山上にぶつけた。山上からは意外な答えが返ってきた。
 「現状を把握し、あるべき姿を書いた。その2つのギャップを洗い出し、解決策を描いた。しかしながら社内は動かない。この状況は、新人のコンサルタントでもよく起こることです。何が足りないのかという質問に対して答えると、現状認識が甘い、あるべき姿と現状のギャップを埋めるための施策が現実的でない、もしくは、改善の目的の共通認識が作れていないかのいずれかだ」
 新井は、この山上の言葉に奮起した。現状の認識に漏れはないか?ギャップを埋めるための施策は実現可能か否か?を再度、検証した。そうする一方で、社内に対してのPRを強化した。社長、取締役から社内に向けたメッセージを発信するとともに職場会議で理解を深めた。
 一時的な抵抗はあったものの、あるべき姿とその将来像を共有することで社内が一丸となり、効率化へ向けた取り組みが活発化した。改善に求める計数目標の設定も行い、各月でのモニタリングも行った結果、当初想定をしていた効率削減目標を達成したのである。
 山上は言う。「変化を好む人間は、ほとんどいない。現状、一生懸命に努力をし、仕事に取り組んでいる人間ほど、現状を最良の方法だと考える。その中で、大きな改革を行い、さらなる進化を求めるとすると抵抗にあうのは当然であるし、当初想定した姿に持っていくのは難しい。しかしながら、企業はそれを常に行わないといけない。その時に必要なものは、大きく分類すると2つである。1つは、現状を正確に把握すること、将来像を明確に描くこと、そして現実に達成可能なギャップを埋める策を策定すること。もう1つは、ビジョンや概念、取り組む目的や方向性を社員全員で共有することである」
 新井も続ける。「現状把握と課題の抽出、それから改善策をきっちりと練り上げるだけでは変化は起きない。人の心に変化を与えることこそ、改善の真髄だ!」
(登場する人物・団体はすべて架空のものです)

文/朝日ビジネスコンサルティング・古川 武史
takefumi.furukawa@asahibc.co.jp

このページの先頭へ戻る

朝日ビジネスコンサルティング株式会社 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前 2-2-1 福岡センタービル 5F TEL 092-436-4141 FAX 092-436-4143

Copyright © 2005-2017 Asahi Business Consulting Co., Ltd. All rights reserved.