Asahi Business Consulting|朝日ビジネスコンサルティング

朝日ビジネスコンサルティング 福岡・九州を中心にサービスを提供するコンサルティング会社です

Asahi Business Consulting|朝日ビジネスコンサルティング

朝日ビジネスコンサルティング 福岡・九州を中心にサービスを提供するコンサルティング会社です

朝日のように希望に満ちて|社長古川連載コラム
2013年7月1日
継続するということ

いよいよ7月となりました。
7月は、福岡・博多では「山笠」一色となります。
この時期、街には長法被姿の方が増え、交通状況も山笠によって規制が繰り返されます。
また、「山笠」の行事によって、「夏が来るな」と感じるのも博多に住んでいるからでしょうか。

本コラムでも、この「山笠」にちなんだ話題をと思ったのですが、山に携わっていない私が
いろいろと語ったとしても、それは、真実ではない可能性がありますし、多くの場所でずっと
山に関わってこられ、山笠の維持、発展にご尽力されておられる先輩方も多いことですから、
そちらで詳しくはご覧いただければと思います。

ここでは、「山笠」にまつわる話やその内容ではなく、この伝統的な行事から感じる「伝統と
発展」というテーマで考察をしてみたいと思います。

先月の「経営環境の変化をどのように捉えるか」という観点からの考察では、変化は日々
起こってることを前提に、準備をしていく必要性について述べました。まだ2回しか掲載を
していないにも関わらず、オープン後すぐに、多くの方々と対話をする時間を頂きました。
非常に刺激ある時間でした。その中で、多くの方々が変化の捉え方に苦慮されておられる
のだという事実を肌で感じ取ることができました。まさに先月号の記事の通りです。
そこで、今月は、このことを違う少し違う観点から考察してみます。

山笠は、正式には「博多祇園山笠」と呼ばれ、起源には諸説あるそうです。博多祇園山笠
振興協会では、それら諸説の中から1241年を起源としているようです。772年もの歴史が
あり、継続しているということになります。
つまり、博多祇園山笠は、鎌倉時代から行われ、非常に激しいと言われる戦国時代、そして、
戦争の影響を濃く残す明治、昭和時代も続いてきたと言えます。

これだけ長く、そして、多くの変化が起こったであろう時代背景の中で、この博多祇園山笠が、
現代にも引き継がれているということに伝統の継承を感じることができます。この間、多くの
危機にも直面したでしょうが、今も継続しているのです。この背景に、この行事を支えようと
する意志と、継続させるために必要な変化を取り入れる勇気を感じるのです。

このことから、伝統を継承するということを考えることができるように思います。

私たちが経営を行う目的の一つに、ゴーイングコンサーンと言われる概念があります。
企業が将来にわたって事業を継続していくことを前提に私たちは多くの企業と取引を行います。
企業の存続が難しい時代になったとしても、やはり、継続することを前提にそこで働く人の人生
設計が成り立っていることも事実です。これを前提に企業会計が成り立っている状況もあり、
会計監査上、重視もされていますが、本質的には、その企業に関わる多くの人々にとって、企業
が継続的に発展することは非常に重要なことなのです。

では、継続するには何が重要なのでしょうか。

ここに、先に記載をした「伝統の継承」からの教えがあるように思います。
伝統を継承するには、同じことを同じように繰り返していいということではないのでしょう。決して、
同じことを繰り返すことではないように感じます。「山笠」は、同じことだけを繰り返して、今に残っ
ている行事ではないのですから。
「続ける」ことを前提に考えるからこそ、今、何をすべきかを考え、行動に移しているのではない
でしょうか。継続するために必要なことは、変わり続けることのように感じます。

このことを企業において考えれば、常に革新を繰り返すということになるのではないでしょうか。
企業は、常に新しい戦略を描き、その戦略に沿った業務プロセスと組織を作り上げ、必要な能力
を持った人材を育成していきます。また、競争力を高めるために、情報技術も駆使し、品質・効率・
スピードを重視した変革を行っています。そうすることが、変化への対応だからです。

しかし変革をしていながらも、どうしても「過去」と「現状」に縛られてしまいます。
なぜならば、組織を構成する「人」の本質が変化を望まないからです。出来れば、現状を維持した
いと考えがちだからです。
ここに矛盾が生じるのです。また、変革と現状維持の狭間ともいうべき部分が現れるのです。何も
意識をしないと、いつの間にか、変化をしないばかりか、あっという間に衰退してしまう。ここが怖さ
でもあります。

一見すると、変化を望まず同じことを繰り返すことは、「継続」しているように見えます。
昨日と同じことを繰り返すことのすべてが悪いことではありません。しかしながら、伝統を継続する
というように、長い歴史を刻むために必要なことは、同じことを繰り返すことではないのです。長い
期間の継続を考えた時、現状維持は、衰退を表すのです。継続するには大きな変化も小さな変化
も乗り越えなければなりません。変化は常に起こっているのですから、変化があることを前提に多
くの活動を続けないといけません。だからこそ、変わることが重要なのです。

継続するために変わっていくことを意識すると、日々の事柄への向き合い方も変わっていくでしょう。

守るべきことを守り続けること。
変えるべきことを変え続けること。
相反することを、自分の、そして組織の中に内在させることこそ、継続的に存在するために必要なこと
ではないでしょうか。

変えるべきこと、守るべきことを明確に意識し、守るべきことはもっともっと磨き上げ、変えるべきことは
迅速に、そして大胆に変え続けること。
もっともっと、変化に対して一歩を踏み出せる人間で、組織でありたいものです。

このページの先頭へ戻る

朝日ビジネスコンサルティング株式会社 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前 2-2-1 福岡センタービル 5F TEL 092-436-4141 FAX 092-436-4143

Copyright © 2005-2017 Asahi Business Consulting Co., Ltd. All rights reserved.